バルトーク・ベーラ「ルーマニア民俗舞曲」1
今回はリリー・クラウス演奏のピアノバージョン。私の身体に沁みついています。
私が小学校高学年から中学生のころ、彼女のモーツァルトの演奏に魅かれました。
日本では「モーツァルトの女神」という呼ばれ方をしていました。欧米では「ピアノのファーストレディ」という人がいます。
彼女の演奏や生涯については、また後日書きたいという想いがあります。第二次世界大戦中に日本軍によって拘束されたにもかかわらず、何度も来日演奏をし、私はファンとして楽屋にお邪魔して下駄の上に乗ったこけしの人形をプレゼントしました。その話もおいおいいたします。
私のこの曲への想い。リリー・クラウスが演奏するこの作品を聴いて…「民族音楽学者になりたい!!バルトークみたいに、フィールドワークの成果を作曲作品や演奏や教育に活かしたい!!」彼の人生についてはまったく知らなかったのですが、直感的にそう思ったのです。それまで、通訳・外交官などになりたいと思っていたのですが、いや、その前は「(町の)ピアノの先生」になりたかったのですけれども。
そんな私が…東ヨーロッパ音楽の研究者でもなく、作曲家でもなく、現代音楽の研究者でもなく、音楽教育の研究者でもなく(とはいえ実践家ではあった) なかぜかチベット音楽の研究をしようと思うようになり、今日に至りました。
今になって「なぜか」は必然だったことがわかりました。
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