ドキュメンタリー映画「Paper Lanterns」鑑賞1しました
さきほど国際文化会館の上映会より帰宅いたしました。
「おすすめの泣ける映画は?」と訊かられた、今後、この映画を挙げることになるでしょう。
広島の原爆投下によって被ばくしたのは、日本人だけでなく、コリア半島出身者、中華圏出身者、東南アジア出身者の方々もいらっしゃいます。これについては、多くの人々が知るところだろう思います。…この映画では、被ばくで亡くなったアメリカ軍人捕虜12人の研究をされていらした森さんの慈愛に満ちた歴史研究を描いています。遺族さがし…慰霊名簿に記載する…事実を多くの人びとに知っていただく、など、自己満足ではない成果を人の役に立てたいという、これこそ慈愛と研究と活動の「合体」そのものの理想的な「研究のありかた」ではないかと感じました。
そして、森さんの郵便メールによるお声掛けによって、おふたりの軍人さんのご遺族、姪御さんと甥っ子さんがそれぞれ来日され、故人の足跡を検証する小さな旅と原爆70周年式典に参加し、タイトルの「灯篭流し」に参加しました。おふたりはほぼ共通の想いで日本を過ごされていたということが感じられる言葉を発しておられました。
森さんの慈愛に満ちたご活動あってのものでした。
これは、森さん個人の被ばく体験がそのエネルギーとなってのものだったと…。
このおふたりで11人のご遺族と連絡がとれ、最後のおひとりも、その後みつけることができたようです。
森さんは現在、長崎被ばくで亡くなったオランダ兵のご研究をされているとのことです。
ぜひとも多くの方々がご覧になるように願いました。
ネタバレ…なるべく少な目に…。
またこの映画の良さは、さまざまな映像表現が心に響くように構成されていることです。
また音声、音響、音楽も、ドキュメンタリーにしては「空間の間合い効果・空気の温度」が表現されていました。
※個人の感想・提案です。アメリカの娯楽映画、どんどんストレンジになっていて、続編やリメイクばかりが目につくようになってきたと感じます。ドキュメンタリーがこんなに良質で人の心を打つのであれば、ドキュメンタリーをメインにしてセットで短編娯楽(お金もかからなくなるし)という上映スタイルが創出されていくといいかなと感じました。
日付が越えたので寝ます。確実に明日続きますのでよろしく。
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