都内「留学」☆一般のかたがたにありがちなイメージ
江戸川区のインド系インターナショナルスクールに関する記事
インド系子弟のほか、日本人、バングラデシュ、韓国、中国など多様な児童生徒たち。
私の友人(インド人)のお子さんも通っています。とはいえ、彼女とはそれほど頻繁に連絡を取り合うような関係ではなく、facebookで「いいね!」をつける程度の友人です。知り合った当時、彼女は日本勤務のご主人とともに来日して数年。彼女は英語教育の博士課程単位修得で論文を仕上げる前に来日したため、外国暮らしの家事子育てをしながら論文を書き、博士号の夢を捨てていませんでした。私は彼女に学校での出張授業をお願いしました。彼女の授業構想は素晴らしかった。「マハーバーラタ」のVTRを鑑賞させ、子ども目線によるインドの精神的な文化を教えるというものでした。それは、出張授業でありがちな食べ物・風習・遊びの紹介を短い時間に並べて次々に見せていくというものではなく、年齢相応でありながら地に足がついた母が伝える自国の文化。ですが、残念ながらご主人が「子どもの送り迎えが最優先」と反対されたので、彼女の素晴らしい授業は実現できませんでした。お子さんがもう少し大きくなったら、出張授業ではなく、どこかの小学校できちんと英語教師としてお仕事をしてくだされば、日本のためになる…きっとそういう日がくるだろうと。
彼女が送り迎えしていた学校は、この記事のインターナショナルスクールです。
実は、この一家、この学校にお子さんを入れるために江戸川区に引っ越しされたのでした。
江戸川区がインド・タウンである理由のひとつです。お子さんの教育のために首都圏から引っ越しされたご家族も多いのです。もちろん、この地にこういった学校ができた背景は、もとから江戸川区とインド人のゆかりがあったからではあります。とはいえ、この学校に通わせるにはある程度収入がないと無理ですし、居住地域によっては通学困難なため、インド人であっても簡単に行かせられるわけではありません。また将来的に日本定住をお考えの親御さんたちは日本の学校で日本語もしっかりできるという選択します。
さて、この記事のラストが面白い。「トイレ掃除」と「学校教育法」
また体育については、私自身が前任校で「日本の学校の体育が辛い」と生徒の悩みを受け止めていたのですが、記者と日本人保護者の目線はこうなるのねという思いでした。
ここで、記事にはない私の視点。これは先に挙げた友人からの見聞ではなく、インド人やインド出身の友人との会話をしていて「そうよね」というお互いの琴線に触れたこと。
おそらく、この学校に入れた親御さんたちは国際感覚があって、欧米系のインターナショナルスクールより安いといった安易なキモチで入れたのではなく、ある程度の覚悟があっての選択だろうと思います。
◆送り迎え---インド人のママ友と付き合う---
この記事は「パパ記者」によるものなので、ママ目線ではありません。
送り迎えで、送りは、子どもを校門の中に入れればOkです。
日本の幼稚園のように、送ったらママ友付き合いでお迎えまでファミレスでダベるというようなことはないので安心してください。が、迎え。
これはかなりしんどいと感じるかかなり楽しいと感じるかが個人差だろうと思います。
インド人女性の井戸端会議は、なんでもかんでもしゃべる女性が多く、それが英語かその他言語か日本語か…によるとは思いますが、基本共通語なんで英語となるでしょう。その輪に入っていけるかどうか。インド人同士でもコミュニケーション能力が必要でしょう。
夫はそれなりの仕事で日本に来ているのでしょうけれど、奥様たちはカーストも学歴もまちまちです。そのなかでヤバい内容にふれないように配慮したお付き合いを余儀なく必要とするのです。尚、お父様の送り迎えは野暮です。水汲みと同じく。だから井戸端会議。
◆落第があるんだよぉぉ
当たり前に落第あります。日本のように簡単に進級できません。
◆宿題が「ぱねぇ」=ハンパねぇ=半端じゃない
宿題の量、日本の学校は少なすぎます。相対的に。
昨年、バングラデシュ人の友人が帰国。
お子さんが「帰りたくない…だって宿題多いんだもん!!」と。
◆学習言語は英語…でもインド英語
私個人はすごく楽な英語ですが、教員の英語を聞き取れずにショックを受けないだろうか。という英語ペラペラな日本の親御さんはどうするのでしょう。
◆そんなの家庭教育
これはインドの学校を基準に推測。
「なぜ学校で教えないのか」という日本の学校で、なんでもかんでも学校で教えるから、という苦情の常識…いや世界の非常識…は通用しません。
「ではご家庭で教えられたらいかがですか」で突っぱねられてしまうはず。
日本のモンスターペアレンツは、「即退学」という学校側の強気がないから、なんでもかんでも学校で…と言い、苦情を言うのでしょうが???
◆食べることそのものが大変な人々と食事
超ベジタリアン・ベジタリアン・卵OKベジタリアン・ハラール…そしてアレルギー。
ランチタイムの大変さ。私自身もイヤなのが「コンビニおにぎり鮭・チキンエキス」。
前任校でベジタリアンの生徒といろいろ議論しました。ムスリムの生徒とも。
そして、左手を使う…。
◇でも、大学の選択肢は…広い
学校教育法に触れる…は、海外にでる日本育ちを制限する裏工作なのでしょうか。
いずれ日本の大学に行くという前提でなければ、英語圏ならばどこの大学もイケます。
ただし学力が伴えば。
◆入れたからには知ってほしい
◎カースト IT関係南出身の親がいかに努力していたかという姿。トイレ掃除問題も含めて、このカーストの子はこれをしないとか観察できるようになってほしい。
◎インドは中国のように本当は地方色豊かな国であるけれど、政治統制抜きで自然な統一感がある国。でもいろいろな地域から来ているので、実はこの地域の友だちは…といった理解がほしい。
◎子どもでもインド哲学 前任校のインド人生徒と私で思いっきり話が合う。
「夏は好きですか」という質問に対して「好きか嫌いかはありません。今が夏だという事実があり、それが暑いという事実があり…」あまりに典型的なインド人の答えに笑ってしまいました。「私もそう、インドに住んでからね。それまでは好き嫌いの質問に何かしら答えていましたもん」
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