【3分間クッキングのテーマ】ブリキ兵士の行進1

「---セミクラシック」というジャンルについて---

この曲を聴いて「あ、キューピー3分間クッキングだ」と思う日本人がほとんどではないのでしょうか。かなり長年、この曲ではじまるので、まるでオリジナルのようなイメージになっているのではないかと思います。「おもちやの兵隊」という日本語タイトルをご存じの日本人は、すでに「通」といっていいのかもしれません。さらに「通」の方々は、「セミクラシック」という音楽的に軽いけれど、ファンにとって知的階層プライドも満足させるけっしてポピュラー音楽に属さないジャンルの楽曲です。オペレッタから派生した作品群が中心となります。クラシックよりは堅苦しくなく、ミュージカルよりは少し高級感があり、映画音楽よりも余計なイメージがない「セミクラシック」。ファンの多くはなぜかポピュラー音楽を愛好する、あるいはポピュラー音楽を馬鹿にする傾向が強いと感じました。
この手のジャンルの次の時代は「フレンチポップス」。ですが、ポピュラー音楽のほうに寄っていると考えられています。
日本の音楽ファンにとって「ジャンル分け」がいかに大切か??
そして商業ベースでも「ジャンル分け」が音楽商品の「売上」に影響しているのだろうといえるでしょう。

この演奏を聴いて、テンポが遅い…と感じる人は、キューピーの印象が強いからでしょう。
キューピーだと、行進曲としては速すぎです。
…今後、この楽曲について述べる予定ですが、作曲者イェッセンやヨーロッパの行進曲などについてをテーマとしたいと考えています。


坪野和子☆世界の音楽☆世界のことば

2016年からネット発信スタイルを変えてみようと思います。天職である音楽と転職で勉強中の言語を中心にきままに生真面目に書き綴っていきます。

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