インド映画「Padmavaat」市川市 - 妙典
すごくすごくいい映画を鑑賞してきました。日本で観られるとは思っていませんでしたし、しかもインド公開と同じ時期に観られるなんて…自主上映を企画されたインド人のみなさま、ありがとうございました。3時間上映(インターバルなし)もあっという間でした。
私が感じた見どころ
感想を先に言わせていただくと、入場料が高かったのですが、それに見合う、いえ、それ以上の価値がある映画だったと感じました。
●テーマ
史実も宗教問題も無関係な南アジア文化圏によくある神話・伝説を踏襲した正統派インド映画で、「人間のこだわり」とはなにかを考えさせられる作品でした。とはいえ、宗教の絡みがあるので、印パで、この映画の宗教対立抗議がありました。「観てから言え」…と上から目線でいいたい。
●史実と伝説とインド映画の音楽シーン
中国映画にみられるおおがかりな歴史スペクタルと黒澤映画…それらを超えた…そしてインド映画お決まりの感情を歌や踊りで表現するパターンありきで、音楽は現代的な作風をあえて排除した…BGMでもたっぷり古典音楽・宗教音楽風を楽しめました。歴史考証に関してはインドだから…と観る前は思って甘くみていたのでしたが、ある意味、当時のリアルな感覚はこれだろうなというツボを押さえていました。また「いつまでも死なない」インドのリアリティないシーンが珍しく「ここで死ぬ」…。
●剣術の格闘シーンと動物
私がやっている剣術は盾を使わない武術なので、盾の使い方に見入ってしまいました。また動物の扱い、馬術・象・駱駝・鳥など扱いなれた人からの指導やアドバイスがなければできなかったであろうシーンもたくさんありました。
●衣装 男女とも衣装が美しくて、そしてセットもステキで、豪華な映画をみたなって…。
●ディーピカー・パードゥコーン
昨日、ウチのPAK-Boysに、この映画を観に行くと言ったら、そのままついてきそうな勢いで…「ディーピカー・パードゥコーン、おれ、大好きな女優、先生、いいな」…「ここから映画やっているところまでどのくらい時間がかかる??」とか、美しすぎる主演女優さんに…行ってもいないのに、観たかのように鼻の下を伸ばして…言葉ではなく表現で「先生、おれも連れて行って」とふたりがそれぞれ目でおねだりしていました。しかも、「おれたち」でない目つきで…。というくらいキレイな女優さんの身体演技より目ジカラに…よぉし!!これを見習って、不退転の態度を示すぞ…的な女でいたいと…あ…あとアイメイク参考にします…あれ??
●隠れシーン
仏教 チベット仏教 ヒンドゥ・タントリズム 後期密教 スーフィズム・ダンス
●戦闘シーン
モンゴルの爆弾は南アジアでどう開発されたか…おい…今の北朝鮮じゃんか
●月と太陽
宗教だけではないなと感じました。「こだわりも時間を止められない」という意味でいいのでしょうか??
●道化
世界共通??いや、どこかが採用して伝播したのかわからないのですが、この映画において道化のマリクの役割は大きいなと。
●スルタンに殺された甥っ子
あの…連れて行ってとおねだり目線の生徒に風貌が似ているので、無意味に泣けたシーン。
●意外と低予算かな??
CGだろうな、人形だろうな、同じエキストラだろうな??
●そのおお…(その他大勢)
結構、イケメン、かわいいが多かった。この作品に出て次に繋げたい…がオーディションで通ったのでしょうね。
●ディワリとホーリー
時間の流れをお祭で。
予告
この映画一番のみせどころ。
当然、ネットではみられない…だろうと…一応。
ここに来るまで、何回も富士山とスカイツリー。
チープなランチ。
3Dとチケット。
合掌…パドマ(蓮の花)
こんな感じです。
3時間上映だもんね。でも集中していたので席を離れることはありませんでした。
3Dメガネで夫と。できたら、SRKと一緒とかだと嬉しいんだけど…まっいいか。
本日の観客。5%が日本人もしくは日本出身者。ウチとインド人配偶者さんと思われる女性とお子さん(旦那なし)とおひとりのステキなおじさまと女性おひとり。95%は南アジアのかた。目撃では小学生と思われる男の子のお子さんふたりを連れていらしたムスリム系の男性はPAKまたはカシミーリーっぽいのですが、あとはインド人だろうなと。
ここは日本です…でも、日本人空間ではなかった。
●映画館の空間 ポップコーン
映画とは関係なく…ポップコーンの臭いにまじって、なぜかビリヤニのにおい。ヴェジのかたがお弁当持参なのでしょうか??
退館しようとしていたら、館内ポップコーンの食べ散らかしが床いっぱい。
夫はこのロバに似ていました。
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