香港人が「今」言いたいこと[修正・加筆]

今日、友人のリリーの講座に行きました。彼女は香港出身。
日本人男性と結婚して◯十年近く。
配偶者と知り合ったきっかけは「中国旅行」です。「外国」で知り合った。
今日、彼女が本当に言いたかったと思われることは、冒頭の5分のみ。
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「香港🇭🇰の旗」
「香港は1997年から中国です」
「香港は1国2制度。制度が違う、わかりますね」
「香港は…特別行政区…特別な行政区です」
「1997年までイギリス人🇬🇧でした。見た目、私、イギリス人に見えませんよね」(会場 爆笑🤣)
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じつは、彼女、数年前のスピーチでは、漢民族という意味で自分自身「中国人」と言っていました。ですが、今日は、「中国」と「香港」を分けたり、「中国」と「香港」の曖昧な文化の違いと共通点を、はっきり伝えてくれました。政治的な意味ではなくて漢民族が持つ死生観と伝承についてです。
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キョンシー。私、質問しました。
「キョンシー、何で訊く?」
「お盆の話だし」
…私たち、全然打ち合わせしていなかったのですが。
アクトレスの彼女らしい答え。
でも、その後は〜、テーマに沿った死生観のご質問がありました。
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で、打ち上げ女子会。
「香港は中国だったことはない」
…ああ…今まで彼女からこのような表現はなかった…。
「清朝の頃だものね」
「中国4000年の歴史、ない。中国🇨🇳は1949年から」

「私、今日、一度も『返還』という言葉を使わなかった。だって中国が香港をイギリスにあげたでしょ」

…ああ、割譲ね、香港の一部は租借99年。全部ではなかったのですが。

「ドロボーだよね」

…え?あなたの今までの曖昧な意識が、ここまできた?
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「1997年以降に生まれた若い子、頑張っている。私たちが曖昧で気付いていないことがわかっている」
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彼女はいままで、自分のことを中国人と言ったり香港人と言ったりしていました。

また、最近の香港について「広東語がおかしいのは中国人」と、「習慣がだんだんかわってきた」など強く意識するようになってきました。

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文化講座では政治や信仰そのものに関する宗教の話しはなかなかできないと思います。女子会で本音。

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ここからは、私の想い。

※世界中に拡散し、移住していく大陸中国人。国内と思っている場所は特別行政区であろうと自治区であろうと入っていきます。しかし、それは実は中国人だけでなく、格差を強く感じている「国」のひとたちすべてであることも日本人は認識しなくてはいけません。かつては世界の中間貿易地帯だった香港がイギリスの植民地であった以上に「植民地」になっています。自称香港人の中には、かつての移民だった…大陸…潮州などからの。それは、実際的な亡命で中華民国から中華人民共和国になって辛くて逃げてきた人たち。リンクをあえてつけませんが、例えば、アグネス・チャンは貴州省からの移民の親を持つ…など。

本人たちは、移民していたつもりでしたが、現地に残った親類なとが厳しい状況にあるようです。

幸い私の友人は移民ではなく、普通にずっと香港人です。ですが、こんなことになるとは思わず家族が新界に土地と家を買ってしまったので、後悔しているようです。

→本人から「後悔してないそうです。今の家やマンションは高いので・・・ 逆に住むところがあって、良かったかもしれません。政治のことは市民はなにもできない! 繁体字と香港の広東語を続いて欲しいです」






Hong Kong pro-democracy protests draw lower turnout


坪野和子☆世界の音楽☆世界のことば

2016年からネット発信スタイルを変えてみようと思います。天職である音楽と転職で勉強中の言語を中心にきままに生真面目に書き綴っていきます。

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