外国人的な視点で日本の労働環境を観るとブラックばかり
日経BPの記事を読みながら自分の思いにワープしたことをいくつか挙げます。
◆仕事の内容より時間の売り買いである労働
最近は外国の工場でこういう問題を見聞しませんが…。
外国人労働者「仕事が終わったから帰ったら、時給をカットされた」
日本人「まだ就業時間が終わっていないのに帰った、その分は支払えない」
日本ではありませんが近隣の国で、工事や納品が終わると仕事を失うからゆっくりやっていた…という時代がありました。
その日のノルマが終わればその日の仕事は終わり…というのがかつて世界の多くの地域での労働のありかただったのではないでしょうか??
日本式の労働環境では仕事が終われば「おかわり」が待っています。
たまぁに「終わったから帰っていいですよ、予定分の時給は出します」なんてこともありますが、それはラッキー…になってしまうんですよね。
面接のとき「ウチは土日出勤もありますよ」と最初からブラック宣言する企業さえ存在します。
働いて休みの日を楽しむ…だから働いているのではないのでしょうか??
◆求めているのは「できる人」「スキルアップしている人」ではなく「使える人」
バイト・派遣で仕事に行くと現場で出逢うのは「パートさん」と呼ばれる何年も毎日働いていて扶養内ギリギリで仕事をしている女性たち。なぜパートタイマーなんでしょう。しっかり働くと税金がかかり、収入どころかマイナスになる人たちだからです。また正規雇用を選ぶと家庭の事情で休めないなど。しかし彼女たちを見ていると「職人技」です。一見どうでもいい仕事のように見えますが、シールを素早く貼るなどであっても…単発で派遣が来てすぐにできるような動きではありません。
またこの記事にある中国人のかたのようにスキルアップしたのに同じ仕事しか与えられない。…ご本人はスキルアップしたからもっと別の仕事とお考えなのでしょうが、おそらく単純に単調に同じ仕事を黙って続けてもらえることが戦力と考えられているのでしょう。
◆女性が女性を阻む
かつては「お局様」が「あら、あなた仕事終わっていないのに5時きっかりに返るの?」なんて権限外のことを言って数分だけでもサービス残業させられていました。今は「お局様」は女性キャリアで、子どものことで早退しようとすると「自分のときは…」と文句を言って早退しにくくさせているように見受けられます。女性ばかりの職場で寿はとやかく言われなくなりましたが、妊娠中なかなか産休に入れない、その逆にお腹が大きいのにまだ出社しているなど居心地がよいとは言えない環境にある職場があるようです。
◆締切…納期
また時間の話しです。質よりスピード、仕事のコツ…「速く」がスキルの最優先になっていて、じっくり仕事を覚えて自分で作ったコツで働くということがなくなっている。
外国人が「丁寧に説明してもらえない」というのはそこにあると思います。
◆それでも親切な企業もある
日本語のために企業をお金を出して学校に通わせてあげたり、マナーについて細かく指導したり、と…そういう企業から期間レッスンを受け持ったことがあります。
私は普通の日本語のテキストでは記載されていない美容・ファッション(個人の問題だけではなく「イメージづくり」)「空気を読む日本語」などを教えることにしています。
外国からいらした若いみなさん…日本の労働環境はブラックですが、人生体験として何年か日本で働いてみませんか?? 世界の労働環境改善につながると思いますので。
0コメント