部活顧問と校務分掌がブラック
ダージリンで午後4時くらいに退勤していった教員2人を目撃。
まず片方は「教頭の雰囲気」だと感じました。
同業者は町で見かけていてもわかります。
「こんな時間に帰るなぁぁぁ~」と叫んでしまいました。
日本では教頭が19時より早い時間の退勤なんてありえませんから。
…すみません…何度も同じネタを書いていますが、インドへのカルチャーショックがない分、逆に日本のクレージーさが露見していくばかりなんです。
◆そもそも部活顧問はボランティアのはずなのに…
私が保護者としてママ友と話しをするとかみ合いませんでした。
ある先生が異動となり…あるお母様が「あの先生、県大会まで進めなかったから飛ばされたのよね」とおっしゃるので驚きました。実は教科指導で認められての異動だったと…消息筋…(最近この言葉が死語化していますね)。教員評価は部活ではないのですが。
保護者にとっては部活のための学校ということもあるようで、学習指導してくれるのは塾だという勘違いに基づいているのではないかと。
もうひとつ申し上げますと、塾は2度目に同じことを教わるので、そのほうがわかりやすいと感じるだけであって、学生アルバイトがプロ教師より指導力があるようには思えません。バイト塾講師が教育実習にきて、その様子を見て、40人の生徒がまんべんなく理解していると感じたことはありませんからね。
◆部活を持つと土日はない覚悟が必要です
私が採用試験を受ける機会がなかったのは、試験の時期に吹奏楽コンクールの指導と重なったからでした。周囲は「大学教授を狙っているから中学は腰掛」と思っていらしたようです。いや、採用試験受けて、安定した仕事が欲しかったのですが。
雨が降ると洗濯は夜。息子を連れて部活指導。…息子にとっては、やさしいお姐さんたちに可愛がってもらい、生徒の中には保育士を目指していた子がいたので、それはそれで悪くなかった経験ではあります。
◆朝練…保育機関と勘違いしていると思われる保護者からの電話
「朝練を7時40分ではなく7時30からにしてほしい」というご要望。
なんでも送り迎えの都合だとか。ですが、私は、始発バスに乗って出勤して7時40分がやっとなのです。事情を伝えるとご理解していただきましたが。
◆朝練…生徒が自主的に6時30分に登校
まだ自宅で、なんと!!「生徒がもう来ているのに何やってんだ!!」と電話が入りました。
その学校では7時30分からの朝練でした。電話された先生が音楽室の鍵を開けてくださればいいだけなのに…。ノーマルな出勤時間は8時30分。
◆校務分掌(先生の係分担)
あまり表に出ませんが、おそらく保護者は事務が行っていると思っていらっしゃる、または誰が行っているのか考えたこともない仕事を教員が…学校全体の仕事として…学年の仕事として…教科の仕事として…行っています。
教科の仕事はあってもいいことだとは思います。教材費の計算や業者への支払い。各種コンペティション。しかしそれ以外は教員の仕事ではなく、事務職の仕事のはず。
◆文句ばかりでは先に進めないので提案
アバウトに考えました。熟した提案ではないのですが。
☆週6日に戻す[お給料込で]
どうせ土曜日に学校へ行くのですから…。そして。
土曜日、お給料のうちとして出勤を認める。
☆部活は課外活動ではなく「選択授業扱い」とする
給食以降は部活の時間にして、先生方は5時半退勤ができるようにする。
部活に属したくない生徒は図書室・PCルーム学習など同等の拘束をさせて、
平等にする。
授業時数の足りない部分は土曜日の4限まで。
部活の対戦抽選は土曜日に(日曜に行われていること自体異常です)
そして、日曜日は生徒も教師も学校から解放。
◆部活を塾が担って学校で補講してもらう
スポーツ少年団、NPOという名の塾だからね、まるまるお任せして学校は勉強する場にしてもいいのではないかと思います。
◆学校は妥協する場
これ、昨日、若手ミュージシャンの女の子から聞いた「名言」でした。
彼女の立場から「生徒は学校で妥協することを覚えていく」
あ!!これは教師の側も同じ!!
◆出前授業や助言者として入った公開授業のディスカッションで
「私は現場に入るまでやりたかった授業が現実で崩れていきました。ですが、先生の授業をみて、もう一度自分の理想の授業を目指していきたいと思いました」
…公開授業の先生が私の提案を児童に無理ないレベルで指導案をお作りになっただけなんですが、こんな当たり前のことでも感動していただけたのかと思うと…感情的に悲しいのですが、それでは先に進めません。
◆署名サイト…やはり妥協
「部活廃止」ではなく「選択の自由」
「5時から男」その他部活で生きている先生の自由も権利も奪うからでしょうか。
◆部活がなければもっと宿題を出せるはず
アジア圏…西アジアは知識がないので日本からパキスタン・イランまでのことですが。
アジアで一番宿題が少ない国ではないかと思える日本。
部活やっている時間、宿題チェックしてがっつり指導したほうがいいのにと思うのですが。
◆さもなければ、それなりのお給料ください
※何回も同じことを申し上げていますが、結論はやはりここに。
⇒日本の経済はサービス残業とボランティアで成り立っている
0コメント