大学入試改革☆混迷していますねぇ

1960年生まれの私が共通一次の最初の現役受験なので、もう40年近くマークシートで一斉試験をしていることになります。1コ上から「黒く塗りつぶせばいいから頭が悪くても回答できるね」と言われました。くやしいけれど、多少その通りです。あの当時は文系理系ともに5教科7科目でした。理科はこの方式なので得意でもないのに物理を選びました。答え4択から逆計算すると正解がわかるので、逆引き解答をすればいいからです。最初から選択肢がなかったら間違いなくできません…絶対にできません!!!!!

センターになって私大も利用しかも1教科から…ファストフードみたいです。いや、カフェテリアかしら。

この改革、単純に各大学独自で実施…というわけにいかないからわけがわからないことになっているのでしょうか。

【記述式】これはお金がかかる、公正さが不明確…ということですが、以前記述式採点のバイトをしたことがあります。そのときは倉庫の中で封入作業しているおばちゃんと同じ時給でした。なんか、通信式の丸付けの仕事は「出来高」だったそうです。そんなにお金がかからないでは…というより大学院を出て仕事がない人間の雇用になるのだからいいんじゃないかしら。公正さ不明確というけれど、同点の場合の基準がわからない大学もあると感じていますので、採点者を各都道府県一斉に閉じ込めて複数回チェックでなんとかなるのでしないかと思います。
【複数回実施】これはしないほうがいいと思います。ただし海外(留学)帰国者のために国外での別試験が検討されているのでしたら、これはお願いしたいのですが。
ただでさえ、何回も入試を行っている大学があって、いやほとんどで、大学の専任の先生にご負担がかかるような気がします。入試の合間に学務をやって、その合間に授業をやって、その合間に研究もして…という図になりかねません。昔みたいに「研究があるのに学生なんか構っていられない」などとネットで堂々とお書きになるような方々は絶滅せざるをえなくなったのはいいことかもしれませんが…でそういう方々はほとんど退職されて恩給と年金をいただいて暮らされているみたいで…^^;; ああ。
【合教科】【脱1点刻み】よくわかりませんね。このふたつ。どういう出題をすればいいのでしょう。これは二次試験に委ねたらよいのではないのでしょうか。

表面は入試改革だけだけれども、実際には経済の動きに影響があることのほうが気になっているのではないかと思ってしまいます。

この改革何を目的にしたいのかさっぱりわかりません。いわばどういう大学生を育成したいのか、受験生の何を評価し合格させたいのか、新しい試験方式によって日本の大学がどう変わり、日本の将来に結びついていくのか…というビジョンが読み取れません。
独裁者さまはお子さんがいらっしゃないのでお孫さんのために…ということでもなさそうです。


坪野和子☆世界の音楽☆世界のことば

2016年からネット発信スタイルを変えてみようと思います。天職である音楽と転職で勉強中の言語を中心にきままに生真面目に書き綴っていきます。

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