ラサ・ヂョカン寺火災の日本記事がいいのに残念

とてもいい記事ですし、きちんと調べてくださっていました。
トゥルナン寺が正しい名称です。
ですが、チベットの通称はツグラーカン(根本寺)です。
>>情報統制を強めている。

昨日、私でさえも、その監視下にあることを思い知らされました。最近、パキスタンなのに。とはいえ、チベット語ができることは現地で知られているので。

>>今回の火災が治安の混乱を招くことを警戒しているとみられる。
>>大半の官製メディアは火災について報じておらず黙殺している。

まぁそうですね。「西蔵之声」は一切火災について触れていませんから。お正月ムード満々でしたし。でもそれだけではないのです。参拝と観光との経済効果も。

>>2008年の反中国デモ(チベット騒乱)では同寺周辺でチベット仏教の僧侶らが抗議活動を展開した。

字数の問題があるのでしょうが、1988年モンラム大祭、虐殺あり…こっちのほうが私には重いです。お若い記者さんなので、ご存じないのではないかと思いますが。

>>当局によると、同寺はチベット暦の元日にあたる14日から16日まで観光客らに開放されていたが、火災のあった17日は閉鎖されていた。

元旦は16日です。14日は、みそか前日で、日本では節分に当たる行事が行われる日です。「豆まき」ではなく「米まき」をします。大掃除もここまで。そして、来年度の運勢をみるグトゥク(すいとん)を食べます(地域や家庭によっては三十日[みそか])みそかは静かに過ごすご家庭が多く、知り合いのご家庭はモモ(蒸し餃子※日本ではネパール料理と勘違いされているチベット料理)、ご家庭によっては「すいとん」です。

記者のかたは中国のニュースソースは元旦初詣の感覚だったのではないでしょうか??

私の感覚ではチベットのお正月は、なぜかインド・ヒンドゥー(ディワーリ―でお正月ではないけれど実質お正月)や農暦圏の春節ではなく、アブラハムの宗教(ユダヤ・キリスト・イスラム※順不同ごめんなさい)に近い宗教行事感覚があると感じています。

とりあえず、松の内が終わるまで悲しいことがないことを祈ります。

オム・マニ・ペメ・フム。


坪野和子☆世界の音楽☆世界のことば

2016年からネット発信スタイルを変えてみようと思います。天職である音楽と転職で勉強中の言語を中心にきままに生真面目に書き綴っていきます。

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